[糸紡ぎ] 誰の為に紡ぎますか 何の為に紡ぎますか その意味は？ その意図は？ 知るべくして知る者だけが知る その現象の理

[世界構成] 僕に呉れるなら甘い嘘で十分なのサ 夢を見て起きられない程子供ぢゃない 僕に見せるなら淡い罪で十分なのサ 常に不器用に繰り返す程愚かぢゃない 織り成される世界は真理か虚構か 結晶体が捉えるのは嘘か誠か 誠実で在る事だけが全てではなく 偽りを重ねるのは諸刃の剣 選ぶべき　道一つ 其処に在りはしないのだ、

[最終便] 小さな幸い 箱庭の楽園 ささやかな成就 晴れ渡った空 微かな憂い 透き通る水 僅かな哀しみ 静けさの棺 越えて

[pa-don me] 願うままに 咲き誇る花を引き千切るその指の強さで 君を抱き寄せて、涙を拭おう 想うままに 手折る花を胸に挿して髪に飾って ドレスならいくらでも シャンデリアが眩しければ落として 夢物語が聞きたければアコーディオンを ツィンヴァロン 風の音色を歌って 僕にできる限りの　安息 贈らせて下さい

[春告鳥] 鳴く鳥よ 鳴く鳥よ 久しいね、 君に会うことは。 空を駆け 羽ばたいて 良くぞここまで来てくれた。 君の明るい歌声と その美しい羽の色で 僕に春を告げてくれるかい？ 温かく優しい季節が 冷たく優しい季節を 通り抜けてきたと、歌っておくれ。