[ey]

時計が左回りでも
朝日が夜に昇っても

何を驚くことがある

君の目が見るその世界こそ
君の真実に他ならず

それを誰が決められる?
それを誰に決められる?



[ひとりはひとり]

この世界で今、自分は一番独りだなんて  きっとここにいる全ての人が思っている

[空間認識手法]

鳥瞰

鳥の目で世界を見よう

必ずそれは見える筈だ

必ずそれは届く筈だ


空瞰

空の目で世界を見よう

必ずそれは光る筈だ

必ずそこへ届く筈だ

[on your door]

ドアを開ければ外へ行けるとは限らない
現実は逃避の永遠ループかもしれない

本当に美しいものについては
君が決めれば良い

僕達は
僕達の
為のドアをいつも持っていて

君達は
君達の
為の鍵をいつも持っていて

どこへでも行ける
どこへでも帰れる

家は「そこ」ではないのだから





[呼吸]

君の呼吸は風の色
細い窓辺を吹き抜ける
冷え切った朝の息吹に乗せて
夜を生きる彼に届く

彼の吐息は水の色
水深800メータの沈黙
掠れるだけの響きを持って
深く眠る君に届く

私の吸気は空の色
色無き色の無き色の
鮮やか過ぎる晴れた空
その先にある深い闇

届いているよ
届いているの

深い闇を
声に乗せて

聴いているよ
聴いているね

深い青を
音に乗せて

[re in ca nation]

あなたがそれを愛と呼ぶなら

私はいつかそれを越えて見せる